「来る」 ぼぎわんが来る
映画を見た後、久しぶりに寝落ちするまで怖かった。
結構前に読んでいた原作もおぼろげながらの記憶で
比嘉姉妹を憶えていたくらい。
どの登場人物も最適なキャストだったし
「怪演・柴田」が評判の通り、圧倒的な存在感。
そして、お笑いの人はセリフに深みが増すよね。
松たか子も好きではなかったのだけれど
本作はとても引き込まれる魅力を放っていたよ。
闇の世界の表現が怖くて、得体のしれない何かの
演出が、想像力とも積み重なって
うちにも来るんじゃないかと怖くなったもの。
怖いんだけど見たい、見たいんだけど怖い!!
みたいな怖い話の真骨頂。
言葉(表)には重み(裏)がある気がする。
だから言霊になっていろんな作用を起こす。
考える必要がないくらいの説明は薄く流れて
言葉が少なくなれば、その作用は濃くなる。
親戚が集まるシーンや麻雀を打つシーンはやっぱり
日本独特の暗さがあるね。
あの田舎の陰湿さから怪談は生まれるんだよね。
懐かしくもあり、怖くもあり。
夏にぴったりの映画を久々に見た。
#ぼぎわんが、来る #来る #怪談